
京都市立美術館
やっぱり写実的な絵画の方が好きみたいです。
そして近代の画家なので象もライオンも虎もリアルでした。
伊藤若冲とか、円山応挙とか、ニワトリや鷹といった日本にいるものは凄く写実的なのですが、虎や象は想像で描いてるので、やはり「なんじゃこりゃ」 になるわけで・・・。
仕方がないのは判っているのですが。
その点栖鳳は渡欧して実物見ているし、写真も揃えているし で、素晴しくリアルでした。
動物の毛並みがふさふさもふもふで、手触り良さそう、撫で回したくなります。
ライオンや虎の脚の力強さとか。色は薄目なのですが、屏風からそのまま跳躍してきそう。
鳥類もかわいくて、船先で身を縮めているカラスの絵が印象的でした。
あと、イタリアとオランダの風景も、押さえた色使いが美しかった。
栖鳳の絵を元にした刺繍もありましたが、言われるまで判らなかった。
並べてあったので、弟子の模写絵かな?と思っていたら、刺繍・・・その微妙な薄墨のグラデーションが刺繍だと?
職人の本気を見た気がしました。
で、知らなかったですが、上村松園や橋本関雪のお師匠さんだったのですね。
花嫁を描いたものが「上村松園みたいやねー」と話していたのですが、寧ろ逆だったのか。
上村松園が、竹内栖鳳の作風を踏襲していた・・・と。
お師匠様とはつゆ知らず、随分不遜な事を述べてしまいました。
下絵展もあったので、そちらも見てきましたよー。
デフォルメした鳥ときつねが可愛すぎる・・・!
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