西宮大谷記念美術館
四谷シモン展に行ってまいりました。
今秋にくるよ と、聞いていたときから楽しみで楽しみで・・・。
写真の人形は撮影可能なロビーに飾ってあったものです。
若干逆光になっていますが、携帯カメラでレタッチいれていないのですみません。
大きさは120cmくらいあります。大きいですよ。
人形好きです。一番好きな作家は天野可淡なのですが、人形という作品を芸術の領域に上げた作家として、シモンさんが第一人者なのではないでしょうか?
アングラ全盛の時代の作家さんなので、芸術の流れもあったのでしょうが。
素材に何を使われているのか全くしらなかったのですが、今は紙だそうです。
張子ですね。
張子なのですが、紙のもつざらっとした風合いが、CGでいうテクスチャぽい印象をかもし出していて、より人の肌に近い不均一さをよりいっそう表現されているように感じました。
今回の作品展に合せて作られた女の子の人形が凄く可愛かったです。
でもやはり一番すきなのは、オートマタの少女人形と、少年人形。
ロボットやアンドロイド ではなく、スチームパンク?
いや、スチームはいかんのですが、螺子をキリキリと回すオートマタ、以外の何者でもないというか・・・。
「実際にスムーズに動くよりも形状としての美を求めて、電気で動くのではなくゼンマイを巻いて動く形状に拘りました」というシモン先生のコメントに、
判るわ。無駄な拘りなんだけど、そこは外せないよね。 と、ツレとうんうん頷いておりました。
あと、澁澤龍彦先生に捧ぐという天使像が、自分が今書いているクリスマスカードの天使と雰囲気が重なっていたのが驚きでした。
おこがましいですか。自分でもそう思いますし、日本人の想像する天使だとイメージが近しくなるのでしょうが、何の偶然?というタイミングだったので。
驚いた事といえば、小学生(4年生)くらいの男の子を連れてきた親御さんがいた事。
え・・・。ちょっと待て。
アングラ作家を経てこられているので、芸術か猥褻かのギリギリのところですし、恐らくイヴを作られた時はあえてエロスを狙って作られていたので、これ、自分の息子が小学生だと連れてこようとは思わないわ。
中学生くらいの娘だとOKかな(自分がその頃には理解してたから)と、思うのですが・・・。
女性作家に比べるとエログロ度合いは低いですが、他人のお子様ながら いいんか・・・?と、思ってしまいました。