ちょっと前に行ってきました。
まさかの20分待ち。
北斎は好きなので、20分待ってもいい、が、お茶して1時間後に来よう。
てことで、お茶して戻ると、10分待ち
(´・ω・`)うん? あんまり変わっとらんがな。
でも、16時だったのでそのまま待って中入りました。
だって、どう考えても3時間はかかる…。
うーん、どう考えてもこれ木版とは思えないんですよねぇ。
北斎自身の絵も凄いのですが(だって筆だよ?鉛筆での下書きないんだよ?)版下の彫り師と刷り師があってこそだなぁ。
ずっと前に静岡中期出張の時に、広重美術館に行ったことがあるのですが、残念ながら改装工事中で見られず。
その時にゴム版ではありましたが、「せめて版画を刷って帰って」みたいな企画をされていてですね、せっかくなので刷ってきました。
線画の版はまだ良いのですが、背景の版とか、空白多くて刷りづらい!
一瞬でも指がついてしまうと終わりですからね。
当時は現代のように性能の良いインクではなかっただろうし、木版だと最初のうちは木が顔料吸い込むだろうし、大変だっただろうなぁと。
閑話休題。
北斎は数年前に別の美術館所蔵の展覧会にも行っていたのですね。
結論としては、前にみたホノルル美術館所蔵品の方が、物が良い。
やっぱり今回のは色褪せがひどかったです。
が、普段目にするのはこちらの色褪せた方なんですよね。寧ろ日本にないというのが…。
顔料の退色は、黄色⇒赤⇒青という順番に消えるので、全体的に青しか残っていない印象でした。
浮世絵なので、そもそも刷った後もきちんと保存していなかったでしょうしね。仕方がない事なんですが。
そんななかでも、空刷りという技法がありまして、これは顔料をおかずに刷ることによってエンボスみたいな効果が出るんですね。
前に見た時にも白い空間には何らかの処理があるだろうと探して見つけるのが楽しかったです。
「空刷りの線が綺麗ー」と話していると、後ろから来た人も釣られてみているのが面白かったです。
まあ、あれです。
ハワイに行く機会があれば、ビーチだけでなく本物に近い北斎を見てくるのも良いですよ。
あの色はかなり驚きます。
今回のは、まあ、想定内…。
でも案の定3時間かかりました。
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